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松田康博・東京大学教授

 中国は近年、台湾への軍事的圧力を強めています。習近平(シーチンピン)国家主席が、自身の任期中に台湾統一を実現させようとしているためだとみられています。ただ、中国が取り得る選択肢は、台湾への全面侵攻だけに限りません。どんな事態が考えられるのか。松田康博・東大教授に聞きました。

 中国が台湾に対して軍事的圧力を強めている理由は、はっきりしています。最高指導者である習近平(シーチンピン)国家主席が、自分の任期中に台湾を統一しようとしているからです。

 これは前任の胡錦濤(フーチンタオ)政権とは決定的に違います。台湾問題は極めて難しい問題で、無理に自分の任期中に解決しなくていい、何十年かかってもいいという考え方でした。「平和的発展」という形で経済交流を進め、時間をかけて準備する路線でした。しかし、習氏は早い段階から「自分の任期中にやる」と考えています。仮に総書記を4期までやったとして、任期は2032年。何十年先の話ではありません。

 しかし、そんな短い時間で(中国と台湾の)話し合いによる「平和統一」は現実的ではありません。中国にもそんなシナリオはないと思います。ないから問題なのです。

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武力も含む「平和統一」

 世論調査でも、台湾で統一を…

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